10日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.38%高の24924.35ポイントだった。中国企業指数は0.76%高の8789.92ポイント。メインボードの売買代金は概算で1291億2000万HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しい展開。米株高の流れを引き継ぎ、心理的節目の25000ポイントに乗せて寄り付いたが、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。前日に大幅に反発し、約3週ぶり高値を付けた後とあって、利益確定売りが重荷となった。もっとも下値は限られ、後場半ばに再びプラス圏に浮上し、小高い水準でもみ合いながらきょうの取引を終えた。米国の1月消費者物価指数(CPI)の発表を今夜に控え、様子見気分も漂った。
ハンセン指数構成銘柄では、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)が約5%の上昇。中国各地で住宅ローン金利が下がっているとの報道を好感して不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)と傘下の碧桂園服務(
06098)や、中国海外発展(
00688)が高い。ネット通販大手のアリババ集団(
09988)と傘下の阿里健康(
00241)が続伸した。半面、子会社2社を米商務省が輸出に注意を要する「未検証者リスト(UVL)」に追加した医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)が大幅に3日続落。通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が下げた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.56%高の5666.99ポイントと続伸。万国数拠(
09698)、微盟集団(
02013)、明源雲集団(
00909)、トリップ・ドットコム(
09961)が買われた半面、京東健康(
06618)が9%超安と急落した。