9日の中国本土株式市場で上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.79%高の3479.95ポイントだった。深セン成分指数は1.55%高の13531.31ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9317億7900万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、序盤は前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、その後はじりじりと上げ幅を拡大した。終値は1月24日以来、およそ2週間ぶり高値を更新。経済の安定成長の確保に向けた当局の政策支援への期待や、政府系資金による株式市場の買い支えへの観測が買いを支えた。前日のA株市場で、相場の急落を押しとどめるため、「国家隊」と呼ばれる政府系資金が買い支えに動いたと外電が報じた。
セクター別では、コンピューター、漢方薬、通信サービス、インターネットサービスが高い。半面、風力発電設備、銀行が売られた。
A株市場では、漢方薬関連の華潤三九医薬(
000999)がストップ高を付けたほか、非鉄金属の中国アルミ(
601600)、紫金鉱業集団(
601899)、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)、酒造の江蘇洋河酒廠(
002304)が高い。国家発展改革委員会が豚肉価格の下落の抑制に向け、状況をみて備蓄を開始する方針を示したことを好感し、養豚関連の新希望六和(
000876)、牧原食品(
002714)が買われた。半面、前日に高かった石炭大手の中国神華能源(
601088)、石炭輸送会社の大秦鉄路(
601006)が反落。インフラ建設の中国鉄建(
601186)、中国建築(
601668)、宅配大手の順豊控股(
002352)、不動産デベロッパーの万科企業(
000002)が下げた。
上海B株指数は0.87%高の285.24ポイント、深センB株指数は0.56%高の1162.30ポイントだった。