9日の香港市場は、前日の米株高を好感して堅調に推移するか。8日のNY株式相場は上昇。アムジェンなど好決算発表銘柄や、長期金利の上昇を好感した金融株が上昇したほか、ハイテク・グロース株も総じて上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)やAIAグループ(
01299)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)などが香港終値を上回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を270ポイント超上回って寄り付くことになる。
一方、米商務省産業安全保障局(BIS)は7日、中国の33企業・団体について輸出許可前の確認や出荷後の検証を十分に実施できていないとして、輸出に注意を要する「未検証者リスト(UVL)」に追加したと発表。子会社2社が追加された薬明生物技術(
02269)は前日に22.77%安と急落後に取引を停止しており、米中関係の悪化懸念などが引き続き相場の重しとなりそうだ。なお、薬明生物技術はきょう現地時間午前9時に取引を再開する。また、香港で新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最多水準に達していることも投資マインドを悪化させそうだ。