8日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸。終値は前日比0.67%高の3452.63ポイントだった。深セン成分指数は0.98%安の13325.41ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8787億9600万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後に下げ幅を広げ、前場終盤には心理的節目の3400ポイントを割り込んだ。一方、後場に入ると上向きに転じ、中盤にプラス圏に浮上にすると、きょうの高値圏で引けた。米商務省が中国の33企業・団体を輸出に注意を要する「未検証者リスト(UVL)」に追加したことを受け、米中対立の激化に対する懸念から売りが先行したものの、中国当局による景気下支え策への期待が買いを支えたもよう。
セクター別では、石炭、観光・ホテル、教育、建設・プラントが高い。半面、バッテリー、バッテリー素材、太陽光発電設備、半導体が売られた。
A株市場では、石炭大手の中国神華能源(
601088)、石炭輸送会社の大秦鉄路(
601006)が大幅高。国家発展改革委員会によると、春節(旧正月)連休中の2月3日(旧暦正月3日)以降、各地で石炭の生産量が急速に回復しており、現時点ですでに春節前の水準に戻ったという。鉄鋼大手の本鋼板材(
000761)、アンガン・スチール(
000898)、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)も買われた。半面、テクノロジー株の紫光国芯微電子(
002049)、立訊精密工業(
002475)、三安光電(
600703)、送電技術子会社の国電南瑞科技(
600406)が下げた。
上海B株指数は0.10%高の282.77ポイント、深センB株指数は0.19%高の1155.82ポイントだった。