休場明け4日の香港市場は続伸して始まるか。春節(旧正月)連休の前半にNY市場で中国株が上昇しており、香港市場でもハイテク株を中心に買いが先行しそうだ。インフレ高進を受けた金融引き締めの流れが世界的に強まっており、英イングランド銀行(中央銀行)は3日、2会合連続の利上げを発表した。しかし中国はむしろ景気を刺激するため金利を下げていることから、香港市場では金利上昇が株式相場を下押しする圧力が緩和されるだろう。
ただ、買い一巡後は上値の重い展開がありそうだ。きょうの中国本土市場は休場で、相互取引制度を通じた本土からの資金流入はない。また、1月の米雇用統計の発表を前に、結果を見極めたい投資家が積極的な買いを手控える可能性がある。
3日のNY株式相場は、ダウ平均が5営業日ぶりに反落。決算や弱い見通しが嫌気されたメタ・プラットフォームズ(フェイスブック)が26%安と急落し、相場全般の下げを主導した。ハイテク株主体のナスダック総合も5営業日ぶりに反落し、下落率は3.74%と2020年9月以来の大きさとなった。もっとも、同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型株の上昇が目立った。国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、中国インターネット・プラットフォーム企業のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)が香港終値を上回って引けた。