28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.97%安の3361.44ポイントだった。深セン成分指数は0.53%安の13328.06ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8188億8200万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しい値動きとなった。前日に終値ベースでほぼ6カ月ぶり安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がったものの、春節(旧正月)の大型連休を前に持ち高調整の売りが相場の重しとなった。指数は一時、心理的節目の3400ポイントに乗せる場面もあったが、結局、昨年3月10日以来、約11カ月ぶり安値を付けてきょうの取引を終えた。セクター別では、保険や銀行、証券など金融株が下げたほか、バッテリー素材や石炭、酒造も売られた。半面、風力発電設備や観光・ホテル、教育が買われた。
A株市場では、本鋼板材(
000761)やBYD(
002594)の下落が目立ったほか、中国アルミ(
601600)やペトロチャイナ(
601857)も売られた。半面、大型連休を前に中青旅控股(
600138)や中国国際航空(
601111)、王府井集団(
600859)が買われた。2021年12月本決算で黒字転換する見通しを発表した万達電影(
002739)も高い。
上海B株指数は0.61%高の280.73ポイント、深センB株指数は0.02%安の1150.48ポイント。