28日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.84%安の23606.45ポイントだった。中国企業指数は0.84%安の8221.57ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で702億7000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた直後、下げに転じた。春節(旧正月)連休入りを来週に控え、持ち高を調整する売りが先行した。米金融政策を巡る不透明感が強いなか、前日の米株安も嫌気されたもよう。もっとも中国本土相場がプラス圏に切り返して前場の取引を終えたこともあって、下落率が1%を超える場面では買い直しが入り、相場を下支えした。決算発表や業績見通しを材料に個別銘柄が物色されている。
個別では、電気自動車メーカーのBYD(
01211)が急落。時価総額の大きいJDドットコム(
09618)とAIAグループ(
01299)の下落が相場の重荷となった。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)、バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)はそろって大幅に続落した。半面、英金融大手のHSBC(
00005)と中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)の上昇が目立つ。カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)も高い。