25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に反落。終値は前日比2.58%安の3433.06ポイントだった。深セン成分指数は2.83%安の13683.89ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9368億6200万元だった。
上海総合指数は寄り付くと、ほどなくして心理的節目の3500ポイントをあっさりと割り込んだ。その後はほぼ一本調子で下げ幅を拡大し、終値は昨年8月下旬以来、5カ月ぶり安値を更新した。新型コロナウイルスの感染が続く中、景気の減速が警戒されているほか、中国当局による企業統制強化の動きへの懸念が根強く、投資家心理を悪化させた。ウクライナ情勢などを巡り地政学的リスクも意識され、来週から始まる春節(旧正月)の大型連休を前にリスク回避の動きが広がった。
セクター別では、通信、石炭が全面安となったほか、文化・メディア、ゲームが大きく売られた。半面、貴金属、航空・航空運営の一角が堅調だった。
A株市場では、映画館運営の万達電影(
002739)、ゲーム関連の巨人網絡集団(
002558)、奥飛娯楽(
002292)の下げがきつい。医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)、送電技術会社の国電南瑞科技(
600406)、自動車部品の寧波均勝電子(
600699)、浙江世宝(
002703)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)も大幅安。半面、航空大手の中国国際航空(
601111)、中国東方航空(
600115)や、21年12月本決算の大幅増益見通しを発表した百貨店チェーンの王府井集団(
600859)が逆行高を演じた。
上海B株指数は2.01%安の279.52ポイント、深センB株指数は1.63%安の1156.25ポイント。