25日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比1.24％安の24351.38ポイントだった。中国企業指数は1.03％安の8569.14ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で720億HKドル。

　ハンセン指数はほぼ全面安で始まった。米連邦準備理事会（FRB）による早期利上げやウクライナ情勢の緊迫化が警戒され、運用リスクを回避する売りが膨らんだ。きょうの中国本土相場や米ダウ平均先物の下落も嫌気され、朝方には下落率が2％を超える場面があった。ただ、その後は安値を拾う買いが入って下げ幅をやや縮小した。

　個別では、国際金融銘柄のAIAグループ（01299）とHSBC（00005）が売られ、相場の下落を主導。自動車株の吉利汽車（00175）は大幅に続落した。医薬品関連の中国生物製薬（01177）、阿里健康（00241）、石薬集団（01093）、薬明生物技術（02269）がそろって下げた。一方、スポーツ用品の李寧（02331）と安踏体育用品（02020）が反発した。

　25日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比1.12％安の3484.80ポイントだった。深セン成分指数は1.17％安の13916.72ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で5739億2900万元だった。

　上海総合指数は安く寄り付いた。ほどなくして心理的節目の3500ポイントを割り込むと、下げ幅を拡大した。新型コロナウイルスの感染が続く中、景気の減速が警戒されているほか、中国当局による企業統制強化の動きへの懸念が根強く、投資家心理を悪化させた。来週から始まる春節（旧正月）連休を前にリスク回避の動きが優勢だった。

　セクター別では、石炭が全面安。文化・メディア、通信サービス、ゲーム、漢方薬も売られた。半面、航空・空港運営、貴金属、軍需関連が上昇した。

　上海B株指数は1.06％安の282.23ポイント、深センB株指数は0.71％安の1167.13ポイント。