21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.91%安の3522.57ポイントだった。深セン成分指数は1.19%安の14029.55ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9844億3600万元だった。
上海総合指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。前日の米株安が嫌気されたほか、中国共産党の指導部が出席した中央規律検査委員会の会合で、「資本の無秩序な拡張とプラットフォームによる独占の背後にある腐敗行為の取り締まりに力を入れる」方針が示されたことを受け、企業統制の強化に対する警戒感も強まり、相場の重しとなった。セクター別では、医療器械や製薬、漢方薬、医療サービスなどが売られた半面、中国の国務院(内閣に相当)が観光業振興の第14次5カ年計画(2021−25年)を公表したことを受け、観光・ホテル、航空などが買われた。石炭や酒造も高い。
A株市場では、奥飛娯楽(
002292)や新希望六和(
000876)、三一重工(
600031)、ペトロチャイナ(
601857)などの下落が目立った。半面、上海国際機場(
600009)や中国旅遊集団中免(
601888)が高い。2021年12月本決算で純利益が約5倍となる見通しを明らかにした京東方科技集団(
000725)や、香港での株式新規公開(IPO)を計画していると伝わった天斉リチウム(
002466)も買われた。
上海B株指数は0.26%安の286.21ポイント、深センB株指数は0.45%安の1174.47ポイント。