18日のNY株式相場は大幅安。金利上昇や予想を下回るゴールドマン・サックスの決算を受けて投資家心理が悪化した。ダウ平均は649米ドル安まで下落し、543.34米ドル安(-1.51%)と大幅に3営業日続落。S&P500も1.84%安と反落し、ハイテク株主体のナスダック総合は2.60%安の大幅反落となった。ナスダック総合は史上最高値からの下落率が10.52%と「調整相場」入りとなったほか、2020年4月以来、初めて長期トレンドラインの200日移動平均線を下回って終了した。
ダウ平均採用銘柄は、賃金などのコスト増により利益が予想を下回ったゴールドマン・サックスが6.97%安、JPモルガン・チェースも4.19%安と連れ安し、2銘柄でダウ平均を218米ドル余り押し下げた。このほか、シスコ・システムズ、マイクロソフト、セールスフォースも2%超下落した。
S&P500の11セクターはエネルギー(+0.40%)を除く10セクターが下落。IT、金融が2%超下落し、コミュニケーション、一般消費財も1.9%超下落した。アプライド・マテリアルズ(-8.77%)、エヌビディア(-3.86%))などの半導体株も軒並み安となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4.44%安の大幅反落。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比3.60ポイントの22.79ポイントに上昇した。
金利上昇により将来の利益の現在価値が目減りするグロース株が大きく下落した。米10年債利回りは1.875%と2020年1月以来の水準に上昇し、米2年債利回りも2020年2月以来、初めて1%を上回った。経済指標は、1月NY連銀製造業業況指数が-0.70と予想の25.0に反して悪化した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 35661.76 35661.76 35262.02 35368.47 -543.34 -1.51
S&P500 4632.24 4632.24 4568.70 4577.11 -85.74 -1.84
NASDAQ 14681.83 14740.54 14482.94 14506.90 -386.86 -2.60
CME225先物 28310.00 28725.00 27935.00 28005.00 -245.00 -0.87
FT100 7563.55 7563.55 7563.55 7563.55 -47.68 -0.62
DAX 15839.15 15843.58 15669.35 15772.56 -161.16 -1.01
為替(ドル/円) 114.61 115.06 114.45 114.61 0.40 0.35
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載