18日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.80%高の3569.91ポイントだった。深セン成分指数は0.19%高の14391.39ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1959億1900万元だった。
上海総合指数はほぼ横ばいで寄り付いた後、序盤はマイナス圏に沈む場面もあったものの、ほどなくして切り返した。新型コロナウイルスの感染拡大で景気の減速が警戒される中、根強い政策期待が買いを支えた。中国の国家発展改革委員会国民経済総合司の袁達・司長は18日の記者会見で、内需拡大措置を早期に導入するとの方針を示したほか、中国当局がインフラ建設の拡大、減税、預金準備率の引き下げなどより大規模な政策緩和に踏み切るとの見方が出ている。もっとも、指数は3580ポイント付近で伸び悩み、上値追いの動きは限られた。
セクター別では、石炭、航空・空港運営、建設・プラント、電力が高い。為替相場で米ドルに対する人民元高が進み、元建て資産を多く抱える銀行など金融株が買われた。半面、医療機器、漢方薬、製薬が下げた。
A株市場では、インフラ建設の中国交通建設(
601800)がストップ高を付けたほか、同業の中国中鉄(
601390)、中国建築(
601668)、中国鉄建(
601186)も大幅高。不動産株の招商局蛇口工業区控股(
001979)、保利発展控股集団(
600048)、万科企業(
000002)、監視システム世界大手の杭州海康威視数字技術(
002415)、酒造の江蘇洋河酒廠(
002304)が上昇した。半面、企業向けクラウド大手の用友網絡科技(
600588)、ゲーム関連の巨人網絡集団(
002558)、奥飛娯楽(
002292)、完美世界(
002624)、自動車部品の浙江世宝(
002703)が下げた。
上海B株指数は0.05%安の287.01ポイント、深センB株指数は0.13%高の1181.40ポイント。