週明け17日の香港市場は上値が重いか。きょう午前中に中国国家統計局が2021年10−12月期国内総生産（GDP）と12月の主要経済指標が発表する予定とあって、内容を見極めたい投資家が序盤は積極的な買いを見送る展開になりそうだ。

　また、北京で初めて新型コロナ変異ウイルス「オミクロン株」の感染者が確認されたことで景気悪化懸念が強まっている。2月4日開幕の冬季五輪を前に春節（旧正月）の大型連休が始まる中、中国当局は厳戒態勢で人の移動を極力抑え込む方針だ。

　14日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均は201.81ドル安(-0.56％)と2日続落したが、ハイテク株主体のナスダック総合は0.59％高と反発した。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は、金融株のHSBC（00005）や中国平安保険（02318）がそろって香港終値を上回った半面、大型ネット株のアリババ集団（09988）が下回って終えた。

　14日のNY株式相場は高安まちまち。エネルギー株や半導体株が上昇した一方、金融株や消費関連株が下落した。ダウ平均は一時472ドル安まで下落し、201.81米ドル安(-0.56％)と2日続落して終了。アムジェン、マイクロソフト、シェブロン、セールスフォースなどが1％超上昇したものの、決算が嫌気されたJPモルガン・チェースが6.15％下落したほか、弱い12月小売売上高を受けてホーム・デポも3.87％下落。アメリカン・エキスプレス、ゴールドマン・サックス、ウォルト・ディズニーも2％超下落し、ダウ平均を押し下げた。

　一方、S&P500は0.95％安まで下落したものの、終値では0.08％高とわずかに反発して終了。前日に2.51％安となったナスダック総合は0.59％高と反発した。前日に2.29％下落したフィラデルフィア半導体株指数（SOX指数）も2.33％高と大幅反発。ラム・リサーチ、アプライド・マテリアルズ、KLAが5-6％上昇した。

　週間では、ダウ平均が0.88％安、S&P500が0.30％安、ナスダック総合がが0.28％安となり、主要3指数がそろって2週続落。年初来では、ダウ平均が1.17％安、S&P500が2.17％安、ナスダック総合が4.80％安となった。

　米経済指標は12月小売売上高が前月比-1.9％と11月の+0.2％から悪化し、市場予想の0.0％を下回った。1月ミシガン大消費者信頼感指数速報値も68.8と、前回の70.6や市場予想の70.0を下回った。12月鉱工業生産指数も前月比-0.1％となり、予想の+0.3％に反して悪化した。

海外市況

 指標              寄値     高値     安値     終値    前日比  騰落率

 NYダウ          35996.43 35996.43 35641.49 35911.81  -201.81  -0.56

 S&P500           4637.99  4665.13  4614.75  4662.85     3.82   0.08

 NASDAQ          14708.02 14897.68 14689.43 14893.75    86.94   0.59

 CME225先物      28280.00 28325.00 27860.00 28300.00   110.00   0.39

 FT100            7542.95  7542.95  7542.95  7542.95   -20.90  -0.27

 DAX             15929.37 15970.70 15833.73 15883.24  -148.35   0.00

 為替（ドル/円）   110.28   110.34   110.01   110.13    -0.15  -0.13

 ※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載

　本日から取引停止になる銘柄と取引再開になる銘柄は次の通り。
　※ストックコネクト採用のA株とB株が対象

★以下の銘柄は本日から取引再開
◇ST西安国際医学投資（000516）

★以下の銘柄は本日から取引停止
◇新疆中泰化学（002092）：重要公告発表のため