11日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.03%安の23739.06ポイントだった。中国企業指数は0.04%高の8369.01ポイント。メインボードの売買代金は概算で1296億2000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まった後、ほどなくプラス圏に浮上したものの、終盤に再びマイナス圏に沈んだ。大引けにかけて下げ幅を縮小したが、前日終値をわずかに下回ってきょうの取引を終えた。中国の政策期待が相場の支えとなる一方、指数は前日まで3日続伸し、4週間ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなった。また、新型コロナウイルスの市中感染が続いていることが嫌気されたほか、中国の物価統計発表をあすに控えて様子見ムードも広がった。
ハンセン指数構成銘柄では、華潤ビール(
00291)や吉利汽車(
00175)が安い。小米集団(
01810)やBYD(
01211)も売られた。半面、薬明生物技術(
02269)が6%近く上昇したほか、碧桂園服務(
06098)や中国海外発展(
00688)の上昇も目立った。JDドットコム(
09618)やテンセント(
00700)も買われた。
この他では、海信家電集団(
00921)や青島ビール(
00168)、長城汽車(
02333)などの下落が目立った。半面、雅居楽雅生活服務(
03319)や中国アルミ(
02600)が高い。幹部が2022年業績に前向きな見通しを示した無錫薬明康徳新薬開発(
02359)は5%超上昇。「債務不履行」報道を否定した世茂集団(
00813)は小幅高だった。