11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.73%安の3567.44ポイントだった。深セン成分指数は1.27%安の14223.35ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆557億3900万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、前場は前日終値を挟んでもみ合った。心理的節目の3600ポイントに乗せる場面もあったが、勢いは続かなかった。上値の重さを嫌気し、後場に入ると下向きに転じ、じりじりと下げ幅を拡大した。終値は昨年11月30日以来、約1カ月半ぶり安値を更新。中国当局への政策期待が根強いものの、国内での新型コロナウイルスの市中感染が止まらず、行動制限の拡大で景気が冷え込むことへの懸念が引き続き重荷となった。
セクター別では、軍需関連、風力発電設備、太陽光発電設備、半導体が安い。半面、漢方薬、医薬品販売、製薬、貴金属が買われた。
A株市場では前日に高かった養豚関連の牧原食品(
002714)、河南双匯投資発展(
000895)が反落。テクノロジー株の用友網絡科技(
600588)、立訊精密工業(
002475)、歌爾(
002241)、三安光電(
600703)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)が下げた。半面、漢方薬メーカーの東阿阿膠(
000423)がストップ高となったほか、同業の雲南白薬集団(
000538)、華潤三九医薬(
000999)も買いを集めた。中堅銀行の興業銀行(
601166)、アルミ大手の中国アルミ(
601600)、鉄鋼メーカーのアンガン・スチール(
000898)が上昇した。
上海B株指数は0.01%高の287.47ポイント、深センB株指数は0.23%高の1182.91ポイントだった。