週明け10日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前営業日比1.08%高の23746.54ポイントだった。中国企業指数は1.63%高の8365.37ポイント。メインボードの売買代金は概算で1387億4000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた直後にマイナス圏に沈む場面があったが、ほどなく切り返した。世界的な新型コロナウイルス「オミクロン株」の感染拡大を背景に医薬品株が上昇。中国政府が打ち出す景気下支え策への期待が強いなか、中国本土相場が反発したことで投資家心理が強気に傾いたもよう。終盤に幅広いセクターで買いが優勢となり、ハンセン指数は終値ベースで昨年12月13日以来4週間ぶりの高値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、英金融大手のHSBC(
00005)と中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が続伸し、相場の上昇を主導。医薬関連の阿里健康(
00241)と石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)、薬明生物技術(
02269)はそろって大幅高となった。不動産管理の碧桂園服務(
06098)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)は続伸した。一方、保険株の中国人寿保険(
02628)とAIAグループ(
01299)、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)の下落が重荷。ビール醸造の華潤ビール(
00291)とバドワイザーAPAC(
01876)、電動工具メーカーの創科実業(
00669)も安い。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.21%高の5625.50ポイントと3営業日続伸した。京東健康(
06618)と快手科技(
01024)が10%超上昇。半面、海爾智家(
06690)、汽車之家(
02518)、トリップ・ドットコム(
09961)が反落した。