週明け10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.39%高の3593.52ポイントだった。深セン成分指数は0.44%高の14406.97ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆513億8300万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、序盤は下げ幅を広げた。首都の北京市に隣接する天津市で新型コロナ変異ウイルス「オミクロン株」の感染者が確認されるなど、国内でコロナの感染拡大が止まらないなか、行動制限の拡大で景気が冷え込むことへの懸念が重荷となった。ただ、売り一巡後は上向きに転じ、前場半ばにプラス圏への浮上。指数は前週末まで4日続落し、約1カ月ぶり安値圏で推移しているだけに、自律反発を狙った買いが相場を支えた。今週中に2021年12月の物価統計や金融統計、貿易統計の発表を予定していることから、様子見気分も漂い、指数はおおむね3590ポイント付近でもみ合った。
セクター別では、医療機器、農業関連、製薬、漢方薬が高い。半面、太陽光発電設備、風力発電設備、鉱業が売られた。
A株市場では、豚肉大手の新希望六和(
000876)、牧原食品(
002714)、テクノロジー株の曙光信息産業(
603019)、立訊精密工業(
002475)の上昇が目立った。自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)、安徽中鼎密封件(
000887)が買われたほか、厨房機器メーカーの杭州老板電器(
002508)が続伸した。半面、ゲーム関連の完美世界(
002624)、化学製品メーカーの万華化学集団(
600309)、証券株の東方証券(
600958)、広発証券(
000776)などが下げた。
上海B株指数は0.28%高の287.43ポイント、深センB株指数は0.18%高の1180.23ポイントだった。