6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.25%安の3586.08ポイントだった。深セン成分指数も0.66%安の14429.51ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1366億8400万元だった。
上海総合指数は小安くスタート。序盤に下げ幅を拡大し、指数の下落率が1%に迫る場面があった。後場にやや持ち直したものの、終値は昨年12月2日以来ほぼ1カ月ぶりの安値だった。5日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けて金融政策の正常化が改めて意識され、アジアの主要株式市場でハイテク株を中心にリスク回避の売りが出た流れが中国本土市場にも波及した。新型コロナウイルス対策の行動制限が広がれば、景気を冷え込ませるとの懸念もくすぶった。セクター別では、ゲームや空運、証券、文化・メディアが売られた半面、漢方薬やセメント、建設、鉄鋼が買われた。
A株市場では、証券株の東方証券(
600958)と広発証券(
000776)が大きく売られた。宅配大手の順豊控股(
002352)、乳業大手の内蒙古伊利実業集団(
600887)も安い。ゲーム関連の完美世界(
002624)、奥飛娯楽(
002292)の下げが目立った。一方、インフラ建設大手の中国交通建設(
601800)、中国鉄建(
601186)、中国中鉄(
601390)がそろって大幅高。医薬品株の華潤三九医薬(
000999)、山東新華製薬(
000756)、雲南白薬集団(
000538)も買われた。
上海B株指数は0.08%安の287.06ポイントと続落。深センB株指数は0.01%高の1178.53ポイントと反発した。