5日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.64%安の22907.25ポイントだった。中国企業指数は2.01%安の8015.70ポイント。メインボードの売買代金は概算で1553億HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた直後、下げに転じた。前日のNY市場でハイテク株主体のナスダック総合が反落し、米長期金利が上昇したことを受けて高PERの銘柄が大きく売られた。中国本土相場の下落も地合いを悪化させた。後場に入ると心理的節目の23000ポイントを挟む狭いレンジで推移したが、大引けにかけて同水準を割り込んで引けた。終値は昨年12月20日以来ほぼ半月ぶりの安値だった。セクター別では情報技術と医療・ヘルスケア、一般消費財、工業が安い。一方、通信とエネルギーが買われた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、JDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)がそろって大幅に下落。前日買われた電気自動車メーカーのBYD(
01211)とカジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)も下げた。碧桂園服務(
06098)、舜宇光学科技(
02382)は大幅に続落した。一方、自社株買い計画の実施を発表したチャイナ・モバイル(
00941)が大幅高。石油株のCNOOC(
00883)とシノペック(
00386)、繊維株の申洲国際集団(
02313)も高い。HSBC(
00005)や中銀香港(
02388)が金利上昇に伴う利ざや拡大期待から買われた。
そのほか、昨年12月30日の新規上場から大幅に連騰していたセンスタイム(
00020)が15%安。約9カ月ぶりに株式取引を再開した中国華融資産管理(
02799)は50%安だった。テンセントの出資先であるビリビリ(
09626)、快手科技(
01024)、衆安在線財産保険(
06060)の下げもきつい。テンセントがネット通販・ゲーム会社シー(SE)の出資持ち分を一部手放すと発表し、嫌気されたもよう。