5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比1.02%安の3595.18ポイントだった。深セン成分指数は1.80%安の14525.76ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆3051億1400万元だった。
上海総合指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。後場に入って下げ幅をやや拡大し、終値は心理的節目の3600ポイントを下回り、昨年12月20日以来、約2週間ぶり安値だった。新型コロナウイルスの感染拡大が警戒されたほか、昨年12月分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公開を控え、米連邦準備理事会(FRB)による利上げや量的緩和の縮小(テーパリング)の方針を確認したい投資家が積極的な売買を見送ったもよう。一方、2021年12月本決算の業績見通しなどを手がかりに個別物色の動きが強まったほか、政策支援などが期待できる銘柄にも買いが入った。セクター別では、航空・宇宙、風力発電設備が全面安となったほか、漢方薬や太陽光発電設備も売られた。半面、銀行と保険がほぼ全面高。ゲームや宝飾、石油も買われた。
A株市場では、BYD(
002594)や歌爾(
002241)、山東新華製薬(
000756)の下落が目立ったほか、2021年12月本決算で18%増益となる見通しを発表した中信証券(
600030)も下落した。半面、海信家電集団(
000921)や新希望六和(
000876)、上海国際港務(
600018)の上昇が目立った。きょう上海市場に新規上場したチャイナ・モバイル(
600941)は公開価格の57.58元を0.52%上回る57.88元で初日の取引を終えた。
上海B株指数0.10%安の287.28ポイント、深センB株指数は0.27%安の1178.43ポイント。