2022年最初の取引となる4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.20%安の3632.33ポイントだった。深セン成分指数は0.44%安の14791.31ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2663億2400万元だった。
上海総合指数はほぼ終日マイナス圏で軟調に推移した。一時、前週末終値付近まで戻す場面もみられたが、勢いは続かなかった。中国メディアの財新と英IHSマークイットがきょう午前に発表した2021年12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.9と市場コンセンサス予想の50.0を上回ったものの、新型コロナウイルスの感染拡大や中国恒大集団(
03333)など不動産セクターを巡る警戒感が相場の重しとなった。セクター別では、バッテリー素材が全面安となったほか、太陽光発電設備や風力発電設備も売られた。半面、漢方薬や文化・メディア、医薬などが買われた。
A株市場では、国軒高科(
002074)や大族激光科技産業集団(
002008)、国投電力控股(
600886)、中国旅遊集団中免(
601888)などの下落が目立った。半面、国家医療保障局などが12月30日、条件を満たした漢方薬や中国医学サービスも医療保険の支払い対象に加えるとの方針を示したことを受け、精華製薬集団(
002349)や重慶華森製薬(
002907)など関連銘柄が大きく買われた。原材料価格の上昇を受けて1月1日付で複数の漢方薬の値上げに踏み切ったと伝わった九芝堂(
000989)も高い。
上海B株指数は0.59%高の287.56ポイント、深センB株指数は0.67%高の1181.64ポイント。