年明け3日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.53%安の23274.75ポイントだった。中国企業指数は0.58%安の8188.76ポイント。メインボードの売買代金は概算で699億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まったものの下げに転じ、前場に下げ幅を広げた。中国本土が新年の連休とあって商いは低調。中国恒大集団(
03333)が朝方に株式取引を停止したことで、不動産企業の債務問題が改めて意識され、同セクターの銘柄が下落した。中国本土で新型コロナウイルスの市中感染が拡大すれば、経済活動が阻害されるとの懸念も強かった。もっとも、10日移動平均(大引け時点で23138.75ポイント)が下値支持線として意識され、後場は下げ渋った。セクター別では、不動産のほかに医療・ヘルスケア、情報技術が下げた半面、公共事業、エネルギー、工業が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ネット通販大手のアリババ集団(
09988)とバイオ医薬の薬明生物技術(
02269)が売られ、相場の重荷となった。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)は急落。浙江省寧波市北侖区で、当局が新型コロナ感染の拡大防止を理由に同社の一部生産拠点を閉鎖し、嫌気した売りが膨らんだ。アリババ集団子会社の阿里健康(
00241)、ビール大手の華潤ビール(
00291)も大幅安。一方、製薬の中国生物製薬(
01177)が大幅に続伸した。前年末に安かった都市ガスの新奥能源(
02688)、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)は反発した。
そのほか、12月30日に香港メインボードに新規上場したセンスタイム(
00020)が40.91%高と連日の急騰。ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.54%安の5640.47ポイントと3営業日ぶりに反落した。前営業日の12月31日は構成30銘柄が全て上昇していたが、きょうは明源雲集団(
00909)や京東健康(
06618)、華虹半導体(
01347)などが大幅に下落。半面、汽車之家(
02518)や快手科技(
01024)が続伸した。