年明け3日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。前場終値は前営業日比0.62%安の23252.69ポイントだった。中国企業指数は0.85%安の8166.54ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で411億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まったものの、序盤に下げに転じて次第に下げ幅を広げ、前場の安値圏で引けた。中国恒大集団(
03333)が朝方に株式取引を停止したことで、不動産企業の債務問題が改めて意識され、同セクターの銘柄が下落した。中国本土で新型コロナウイルスの市中感染が拡大すれば、経済活動が阻害されるとの懸念も根強い。なお、中国本土が新年の連休中のため本土市場との相互取引が休止していることもあって、商いは低調だった。
個別では、ネット通販大手のアリババ集団(
09988)とバイオ医薬の薬明生物技術(
02269)が売られ、相場の重荷となっている。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)は急落。浙江省寧波市北侖区で、当局が新型コロナ感染の拡大防止を理由に同社の一部生産拠点を閉鎖し、嫌気した売りが膨らんだ。アリババ集団子会社の阿里健康(
00241)、不動産管理の碧桂園服務(
06098)も大幅安。一方、製薬の中国生物製薬(
01177)が大幅に続伸した。前年末に安かった都市ガスの新奥能源(
02688)、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)は反発している。