2021年最後の取引となる31日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.57%高の3639.78ポイントだった。深セン成分指数は0.41%高の14857.35ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆602億2600万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、序盤に上げ幅を拡大すると、その後はプラス圏で堅調に推移した。年末とあって積極的に買い進む動きは限られたものの、寄り付き前に発表された2021年12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.3と、市場コンセンサス予想(50.0)を上回ったことが投資家心理を強気に傾けた。指数は結局、23日以来、約1週間ぶり高値で取引を終えた。セクター別では、国有資産監督管理委員会が発表した中央企業(中央政府が管轄する国有企業)に対する指導意見で、2025年までに再生可能エネルギーの発電容量比率を50%以上に引き上げる方針を示したことを受け、太陽光発電設備や風力発電設備が買われた。漢方薬やバッテリー素材も高い。半面、電機、石炭、酒造などが売られた。
A株市場では、華潤三九医薬(
000999)や雲南白薬集団(
000538)、保利発展控股集団(
600048)、中国神華能源(
601088)などの上昇が目立った。製品価格の引き上げが相次いでいることを受け、山東太陽紙業(
002078)や山東博匯紙業(
600966)など製紙株も買われた。半面、紫光国芯微電子(
002049)や山東新華製薬(
000756)、三一重工(
600031)や上海国際機場(
600009)が売られた。
上海B株指数は0.48%高の285.86ポイント、深センB株指数は0.43%高の1173.80ポイントだった。