香港証券取引所が30日に発表した統計によると、香港から中国本土株に投資する「滬股通（上海コネクト・ノースバウンド）」と「深股通（深センコネクト・ノースバウンド）」は、合わせて成約ベースで81億4100万元の買い越しだった。うち上海市場の買越額は35億8000万元、深セン市場は45億6100万元だった。なお、中国本土から香港株に投資する「港股通」（サウスバウンド・トレーディング）は休止。

                                 引値    前日比    騰落率 (%)

 ハンセン指数                 23112.01     25.47      0.11

 中国企業指数                  8096.44     -2.32     -0.03

 レッドチップ指数              3887.99    -29.18     -0.74

 GEM指数                         60.07      0.98      1.66

　30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.62％高の3619.19ポイントだった。深セン成分指数は0.97％高の14796.23ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆178億6700万元だった。

　上海総合指数はほぼプラス圏で堅調に推移した。前日に割り込んだ心理的節目の3600ポイントを回復するとじりじりと上げ幅を拡大。前日の米株高の流れを引き継いだほか、中国政府による産業支援策への期待を背景に幅広いセクターで買いが入った。もっとも、あす31日発表の12月の製造業購買担当者景気指数（PMI）を控え、後場に入ると様子見ムードが広がり、3620ポイント付近でもみ合ってきょうの取引を終えた。

　セクター別では、文化メディアやゲームが大幅高。漢方薬や教育、航空宇宙なども大きく買われた。半面、風力発電設備やバッテリー素材が安い。物流や石炭などもさえない。

　A株市場では、半導体メーカーの紫光国芯微電子（002049）や原薬メーカーの山東新華製薬（000756）がストップ高。アニメーション制作会社の奥飛娯楽（002292）やゲーム会社の三七互娯網絡科技集団（002555）、完美世界（002624）なども高い。一方、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉（600884）が安い。自動車部品メーカーの浙江世宝（002703）や太陽電池メーカーの協キン集成科技（002506）なども売られた。

　上海B株指数は0.49％高の284.49ポイント、深センB株指数は0.16％高の1168.78ポイント。