30日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.21％高の23134.88ポイントだった。中国企業指数は0.13％高の8109.60ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で368億1000万HKドル。

　ハンセン指数は序盤に小幅ながらマイナス圏に沈む場面があったものの、その後はプラス圏で推移した。前日の米株高やきょうの中国本土市場の上昇が好感された。ただ、年末とあって積極的な売買が見送られているほか、中国ではあす31日に12月の製造業購買担当者景気指数（PMI）が発表される予定で、様子見ムードも相場の重しとなった。

　個別では、海底撈国際（06862）や李寧（02331）、JDドットコム（09618）などが買われた。株価下落の原因を「関知していない」と発表した微盟集団（02013）は3％近く上昇。半面、万洲国際（00288）や瑞声科技（02018）、華潤ビール（00291）が売られた。米ドル建て社債2本の利払いを見送ったとの報道を受け、中国恒大集団（03333）が8％超下落した。

                                 引値    前日比    騰落率 (%)

 ハンセン指数                 23134.88     48.34      0.21

 中国企業指数                  8109.60     10.84      0.13

 レッドチップ指数              3896.96    -20.21     -0.52

 GEM指数                         59.38      0.29      0.49

　30日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。前場終値は前日比0.82％高の3626.58ポイントだった。深セン成分指数は1.19％高の14828.15ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6299億5600万元だった。

　上海総合指数は小安く寄り付いた後にプラス圏へ浮上し、心理的節目の3600ポイントを回復した。その後もじわじわと上げ幅を拡大し、堅調に前場の取引を終えた。あす31日発表の12月の製造業購買担当者景気指数（PMI）を控えて様子見ムードも広がったが、前日の米株高の流れを引き継いだほか、中国政府による景気刺激策への期待を背景に幅広いセクターで買いが入った。セクター別では、ゲームや文化メディアが5％超の大幅高。教育や航空宇宙、半導体などもしっかり。半面、風力発電設備が安い。バッテリー素材や水運、物流などもさえない。

　上海B株指数は0.42％高の284.30ポイント、深センB株指数は0.30％高の1170.42ポイントだった。