30日の香港市場は上値の重い展開か。前日のNY市場はダウ平均とS&P500がともに最高値を更新したものの、長期金利の上昇を受けてハイテク株主体のナスダック総合が小幅ながら続落しており、香港市場でも関連銘柄の売りが警戒される。
また、年末とあって積極的な売買が見送られると予想されるほか、中国ではあす31日に12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される予定で、様子見ムードが広がりそうだ。ただ、指数は前日に21日以来、約1週間ぶりの安値で引けており、値ごろ感の出た銘柄を中心に買いが入る可能性もある。
29日のNY株式相場はおおむね堅調。年末年始の株高アノマリーに対する期待を背景に、消費関連株や、バイオジェンなどのヘルスケア株などが上昇し相場を支えた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が続き、空運やクルーズ株が下落したほか、長期金利の上昇が嫌気され、ハイテク・グロース株の一角も下落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)や香港証券取引所(
00388)が香港終値を上回って引けた半面、テンセント(
00700)やアリババ集団(
09988)が下回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を50ポイント超下回って寄り付くことになる。