29日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反落。終値は前日比0.83%安の23086.54ポイントだった。中国企業指数は1.17%安の8098.76ポイント。メインボードの売買代金は概算で629億4000万HKドルにとどまった。
ハンセン指数は小安く寄り付き、次第に下げ幅を拡大。終盤は心理的節目の23000ポイントが下値抵抗線として意識され、大引けにかけてやや値を戻したものの、結局21日以来1週間ぶりの安値圏で終えた。年末とあって低調な商いのなか、いったん利益を確定する売りが幅広いセクターで優勢となった。前日の米株式市場でのハイテク株安や、きょうの中国本土市場の下落が投資家心理を冷やしたもよう。本土投資家が相互取引制度を通じて香港株を売買する「南向き取引」はきょうから休止で、2022年1月4日から再開する。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、JDドットコム(
09618)、美団(
03690)がそろって下落。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、不動産管理の碧桂園服務(
06098)も安い。半面、前日安かったスマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と電気自動車メーカーのBYD(
01211)が買い戻された。香港コングロマリットの新世界発展(
00017)は続伸した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.75%安の5471.87ポイントと4営業日続落した。中国SaaSプロバイダーの微盟集団(
02013)、ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)の下げがきつい。一方、BYDエレクトロニック(
00285)が大幅に反発した。