29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.91%安の3597.00ポイントだった。深セン成分指数は1.24%安の14653.82ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9972億8700万元だった。
上海総合指数はほぼマイナス圏で軟調に推移した。後場に入り、心理的節目の3600ポイントを挟んで一進一退の展開が続いたが、結局節目を割り込んできょうの取引を終えた。中国政府による景気下支え策への期待は根強いが、年末とあって持ち高調整の売りが優勢となった。国内での新型コロナウイルス感染者数の高止まりへの警戒なども引き続き相場の重荷となったもよう。セクター別では、酒造が大幅安。電力や農林水産、半導体なども下げがきつい。半面、民間航空や軍需関連が逆行高。医療機器や物流などもしっかり。
A株市場では、酒造株の瀘州老窖(
000568)や宜賓五糧液(
000858)、貴州茅台酒(
600519)などが大幅安。医薬品株の華潤三九医薬(
000999)や山東新華製薬(
000756)のほか、送電技術会社の国投電力控股(
600886)なども下げがきつい。半面、航空株の中国国際航空(
601111)や中国東方航空(
600115)が高い。リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)や家電メーカーのコンカ(
000016)などもしっかり。
上海B株指数は0.30%安の283.10ポイント、深センB株指数は0.67%安の1166.87ポイント。