週明け27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続落。終値は前営業日比0.06%安の3615.97ポイントだった。深セン成分指数は0.04%高の14715.65ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9747億6900万元だった。
上海総合指数は小動きで始まった後、前場はプラス圏での推移が目立ったが、後場は一転、マイナス圏で軟調に推移した。前週末のNY市場がクリスマスで休場だったこともあり、新たな買い手掛かりに乏しく、上値は重かった。午前に発表された2021年11月の工業企業(年間売上高2000万元以上の企業)の税引き前利益が前年同月比9%増にとどまり、伸び率が前月の24.6%から大幅に減速したことが嫌気されたほか、新型コロナウイルスの国内新規感染者数が増加していることなども嫌気された。一方、政策支援などが期待される銘柄を中心に買いが広がった。セクター別では、ゲーム、太陽光発電設備、酒造などが売られた半面、医薬品販売、漢方薬、製薬などが買われた。
A株市場では、貴州茅台酒(
600519)や宜賓五糧液(
000858)などが売られたほか、中国アルミ(
601600)や完美世界(
002624)の下落も目立った。半面、強烈な寒波の到来を受けて深セン南山熱電(000037)や北京京能電力(
600578)などが買われたほか、漢方薬業界への政策支援を見込み、上海神奇製薬(
600613)や精華製薬集団(
002349)も大きく買われた。
上海B株指数は0.64%高の283.46ポイント、深センB株指数は0.14%高の1171.00ポイント。