24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.69%安の3618.05ポイントだった。深セン成分指数は1.03%安の14710.33ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1318億700万元だった。
上海総合指数は小動きで始まったものの、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。国内で新型コロナウイルスの市中感染が続いていることが重荷となったほか、人権問題を巡り米中の対立が一段と激化することへの懸念が地合いを悪化させた。バイデン米大統領は23日、中国政府による人権侵害を理由に新疆ウイグル自治区産製品の輸入を禁止にする「ウイグル強制労働防止法」に署名し、同法が成立した。これに対して中国の外交部報道官は「強い憤りと断固たる反対」を表明した。もっとも、3610ポイントに近づく水準で下げ渋り、後場は狭いレンジでもみ合った。香港から相互取引を通じて本土株を売買する北向き取引は香港のクリスマス休暇のため、きょう24日から来週27日まで停止する。
セクター別では、バッテリー、バッテリー素材、電源設備、風力・太陽光発電設備が安い。半面、漢方薬、製薬、百貨店運営、食品・飲料が堅調だった。
A株市場では、前日にストップ高を付けたアルミ大手の中国アルミ(
601600)が反落した。自動車・電池関連の寧波杉杉(
600884)、国軒高科(
002074)、重慶長安汽車(
000625)、BYD(
002594)の下げが目立ったほか、シリコンメーカーの隆基緑能科技(
601012)、インフラ建設の中国交通建設(
601800)も売られた。半面、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)がストップ高。免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、小売り大手の永輝超市(
601933)、王府井集団(
600859)、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)、テクノロジー株の欧菲光集団(
002456)が買われた。
上海B株指数は0.18%安の281.67ポイント、深センB株指数は0.67%安の1169.32ポイント。