24日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。中国政府による景気下支え策への期待が根強い半面、新型コロナウイルスの感染拡大や米中対立の激化への懸念が重荷となっている。香港から相互取引を通じて本土株を売買する北向き取引は香港のクリスマス休暇のため、きょう24日から来週27日まで停止する。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.15％安の3637.90ポイントで推移している。セクター別では、バッテリー素材、化学肥料、自動車、不動産開発が売られている半面、酒造、電力が堅調。

　24日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。新型コロナウイルス「オミクロン株」に対する警戒感が後退し、買いが先行している。前日の米株式相場は主要3指数がそろって3日続伸となり、投資家が運用リスクを取りやすくなった。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.43％高の23293.12ポイントで推移している。個別では、カジノ株のサンズ・チャイナ（01928）と銀河娯楽（00027）が高い。マカオ政府が公表したカジノ経営制度改正案に対するパブリックコメントの結果報告が手掛かりとなった。中国ネット通販のJDドットコム（09618）、香港不動産大手の長江実業集団（01113）も高い。半面、オンラインゲーム運営のネットイース（09999）、通信キャリアのチャイナ・ユニコム（00762）が売られている。