23日のNY株式相場は3日続伸。翌日のクリスマス休場を控えて薄商いとなったが、複数の研究機関から新型コロナウイルス・オミクロン株の重症化リスクが低いとの研究が報告されたことや、米食品医薬品局(FDA)がメルクの新型コロナ経口治療薬を承認したことで投資家心理の改善が続いた。
注目された11月コア個人消費支出(PCE)価格指数が市場予想を上回り、インフレ高進が懸念されたものの、11月耐久財受注や新規失業保険申請件数、11月個人所得が市場予想を上回る強い結果となり景気回復期待を高めた。
ダウ平均は196.67米ドル高(+0.55%)の35950.56ドルで終了。先週16日から3日続落後、3日続伸となった。30の構成はビザ、メルクなど5銘柄が小幅に下落した一方、キャタピラーの2.00%高を筆頭に25銘柄が上昇。ダウ・インク、3M、ボーイング、ウォルト・ディズニーなども1%超上昇した。S&P500も0.62%高と3日続伸し、2週間ぶりに終値の最高値を更新。取引時間中の史上最高値まで0.38%のに迫って終了した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.85%高と3日続伸した。
週間ではダウ平均が1.65%高、S&P500が2.28%高、ナスダック総合が3.19%高と3指数がそろって反発。投資家の不安心理を示すVIX指数は17.96ポイントと前日比0.67ポイント低下。11月19日以来の水準まで低下した。
S&P500の11セクターは9セクターが上昇し、2セクターが下落。一般消費財、資本財、素材が1%超上昇し、コミュニケーション、IT、金融も0.5%超上昇。一方、不動産、公益が小幅に下落した。週間では全11セクターが上昇。一般消費財、ITが3%超上昇し、コミュニケーション、エネルギーが2%超上昇。資本財、ヘルスケア、素材、金融も1%超上昇した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 35782.42 36060.99 35782.42 35950.56 196.67 0.55
S&P500 4703.96 4740.74 4703.96 4725.79 29.23 0.62
NASDAQ 15544.79 15697.98 15528.91 15653.37 131.48 0.85
CME225先物 28665.00 28880.00 28575.00 28815.00 105.00 0.37
FT100 7373.34 7373.34 7373.34 7373.34 31.68 0.43
DAX 15660.78 15768.45 15622.60 15756.31 162.84 1.04
為替(ドル/円) 114.10 114.47 114.08 114.35 0.25 0.22
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。