23日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。終値は前日比0.40%高の23193.64ポイントだった。中国企業指数は0.11%高の8204.31ポイント。メインボードの売買代金は概算で1091億8000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付き直後にマイナス圏に沈んだものの、すぐに切り返すと、その後はプラス圏で推移した。米食品医薬品局(FDA)がファイザーの新型コロナウイルス経口治療薬を承認したことなどを受け、オミクロン株への過度な警戒感が後退し、買いが広がった。ただ、クリスマス休暇を前に持ち高調整の売りが出たほか、中国の景気減速も懸念され、相場の重しとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、テンセント(
00700)が4%超上昇し、相場を支えた。原油価格の上昇を受けてシノペック(
00386)やペトロチャイナ(
00857)が買われたほか、信義ガラス(
00868)や信義光能(
00968)の上昇も目立った。半面、テンセントがJDドットコム(
09618)の株式を分配する現物配当により特別中間配当を実施すると発表したこと受け、JDドットコムが7%超下落。テンセントが出資する美団(
03690)にも連想売りが広がった。阿里健康(
00241)や李寧(
02331)も安い。
この他では、大唐新能源(
01798)や京能清潔能源(
00579)、華電国際電力(
01071)、華能国際電力(
00902)など電力株が大幅高となったほか、支配株主によるH株買い増しを好感し、中遠海運控股(
01919)は5%超上昇した。半面、テンセントが大株主に名を連ねるビリビリ(
09626)や閲文集団(
00772)が大幅に下落した。