23日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。前場終値は前日比0.16%高の23140.28ポイントだった。中国企業指数は0.02%安の8193.92ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で652億4000万HKドル。
ハンセン指数は、寄り付き直後はマイナス圏で推移したものの、その後はプラス圏で推移した。米食品医薬品局(FDA)がファイザーの新型コロナウイルス経口治療薬を承認したことや、経済指標が市場予想を上回ったことなどでリスク回避の巻き戻しが続き、前日のNY市場が上昇した流れを引き継いだ。ただ、中国の景気減速が警戒されたほか、クリスマス休暇を前に持ち高調整の売りが相場の重しとなった。
個別では、テンセント(
00700)が4%超上昇したほか、原油価格の上昇を受けてシノペック(
00386)やペトロチャイナ(
00857)も買われた。支配株主によるH株買い増しを好感し、中遠海運控股(
01919)は5%超上昇した。半面、テンセントが保有するJDドットコム(
09618)を自社株主に分配する現物配当の実施を発表したことを受け、JDドットコムが7%超下落。テンセントが出資するビリビリ(
09626)や美団(
03690)にも連想売りが広がった。