21日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.53%高の22865.96ポイントだった。中国企業指数は0.65%高の8095.19ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で549億6000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、一時マイナス圏に沈む場面もあったが、切り返して再びプラス圏に浮上。前場終盤にかけて上げ幅を拡大して前場の取引を終えた。前日までハンセン指数は続落して心理的節目の23000ポイントを割り込み、1年9カ月ぶり安値を付けて引けていたことから、値ごろ感が出た銘柄を中心に買い戻しが広がった。前日の米株安や新型コロナ変異ウイルス「オミクロン株」の感染拡大が嫌気されたが、きょうの中国本土株式市場が3営業日ぶりに反発したことなどが投資家心理を支えたもよう。
個別では、21年12月本決算で70−85%増益となる見通しを発表した信義ガラス(
00868)が6%超高。民間ガス会社の新奥能源(
02688)や本土不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)、マカオカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)なども買われている。半面、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)が4%超安と下げがきつい。スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)のほか、大型ネット株のネットイース(
09999)やアリババ集団(
09988)などもさえない。