週明け20日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.93%安の22744.86ポイントだった。中国企業指数は2.13%安の8042.74ポイント。メインボードの売買代金は概算で1247億8000万HKドル。
ハンセン指数は前週末の米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付くと、じりじりと下げ幅を拡大した。前場半ばに心理的節目の23000ポイントをあっさりと割り込み、終値は2020年3月下旬以来、約1年9カ月ぶり安値を更新した。主要国の金融政策の正常化に向けた動きや、新型コロナ変異ウイルス「オミクロン株」の感染拡大を受けた欧州各国の規制強化で世界の景気回復が遅れることへの警戒感、米中関係の悪化への懸念が引き続き重荷となった。午前中に発表された中国の12月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)1年物が1年8カ月ぶりに引き下げられたことを受け、中国景気の先行き懸念も売りを加速させたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、前週末に急落した太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)と同社筆頭株主の信義ガラス(
00868)が大幅に続落。不動産管理会社の碧桂園服務(
06098)、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)、オンラインゲーム大手のネットイース(
09999)、医薬品受託製造の薬明生物技術(
02269)が売られたほか、特別中間配当の計画を発表したスポーツ用品の安踏体育用品(
02020)と同業の李寧(
02331)も下げた。半面、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、香港公益株の中電控股(
00002)、電能実業(
00006)、豚肉大手の万洲国際(
00288)がしっかり。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.20%安の5498.49ポイントと大幅に続落した。不動産事業向けソフト開発の明源雲集団(
00909)、スマホ部品・受託製造大手のBYDエレクトロニック(
00285)、自動車情報プラットフォームの理想汽車(
02015)の下げがきつい。上昇は半導体装置のASMパシフィック(
00522)の1銘柄のみだった。