週明け20日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比1.44%安の22858.50ポイントだった。中国企業指数は1.45%安の8098.62ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で636億1000万HKドル。
ハンセン指数は前週末の米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付き、終始軟調に推移した。中盤以降に下げ幅を拡大し、心理的節目の23000ポイントを割り込んだ。主要国の金融政策の正常化に向けた動きや、新型コロナ変異ウイルス「オミクロン株」の感染拡大を受けた欧州各国の規制強化で世界の景気回復が遅れることへの警戒感、米中関係の悪化への懸念が引き続き重荷となった。午前中に発表された中国の12月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は1年物が1年8カ月ぶりに引き下げられたが、相場の反応は限られた。
個別では、前週末に急落した太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)と同社筆頭株主の信義ガラス(
00868)が大幅に続落。オンラインゲーム大手のネットイース(
09999)、医薬受託開発の薬明生物技術(
02269)や、特別中間配当の計画を発表したスポーツ用品の安踏体育用品(
02020)が安い。半面、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、豚肉大手の万洲国際(
00288)が逆行高を演じた。