17日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。16日のNY市場でナスダック総合株価指数が大幅に反落したことを受け、ハイテク株が売られて相場の重荷となっている。主要国が金融政策を正常化する動きが改めて意識された。

　指数は日本時間午前10時43分現在、前日比0.53％安の23350.98ポイントで推移。個別では、大型ネット株のJDドットコム（09618）、ネットイース（09999）、アリババ集団（09988）、美団（03690）、テンセント（00700）がそろって売られている。太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能（00968）も安い。半面、英イングランド銀行（中央銀行）の利上げ発表を手掛かりに、英金融大手HSBC（00005）が買われた。バイオ医薬品開発受託の薬明生物技術（02269）は大幅に続伸。

　17日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落スタート。米中対立の激化に対する懸念が重荷。米商務省は16日、中国の34団体を事実上の禁輸対象リストである「エンティティ−・リスト」に追加したほか、米財務省は中国8社について米国人による証券投資を禁じると発表した。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.08％安の3672.07ポイントで推移。セクター別では、半導体、電子機器、太陽光発電設備、酒造が安い。半面、鉱業、貴金属、非鉄金属など資源関連が買われている。