16日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.23%高の23475.50ポイントだった。中国企業指数は0.08%高の8349.65ポイント。メインボードの売買代金は概算で1381億1000万HKドル。
ハンセン指数はマイナス圏で軟調に推移していたものの、終盤にプラス圏に浮上してきょうの取引を終えた。前日のNY市場やきょうの中国本土市場の上昇が好感されたほか、年初来安値水準とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がった。ただ、米国政府が20社超の中国企業を16日にも「エンティティ−・リスト」に収載し、事実上の禁輸対象に指定するとの報道などを受け、上値は重かった。
ハンセン指数構成銘柄では、「エンティティ−・リスト」入りの報道を受けて前日に急落していた薬明生物技術(
02269)が11.31%高と大幅高。碧桂園服務(
06098)や中国生物製薬(
01177)の上昇も目立った。半面、JDドットコム(
09618)や美団(
03690)、ネットイース(
09999)、テンセント(
00700)などネット関連株が売られた。申洲国際集団(
02313)や新世界発展(
00017)も安かった。
この他では、エン州煤業(
01171)が24.20%高と急騰したほか、中国中煤能源(
01898)や中国神華能源(
01088)など石炭株が大幅高。半面、米国政府が制裁の強化を検討していると伝わったSMIC(
00981)が1.60%安。ペルー・ラスバンバス鉱山の生産が中断すると発表した五鉱資源(
01208)は5%超下げた。