16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.75%高の3675.02ポイントだった。深セン成分指数は0.58%高の15112.81ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1135億9100万元だった。
上海総合指数は序盤に一時マイナス圏に沈む場面もあったが、中盤以降は次第に上げ幅を広げ、きょうの高値で終えた。米中対立悪化への警戒や国内での新型コロナ感染者数の高止まりなどが相場の重荷だったが、FOMCを受けた米金融政策の不透明感の払拭によりNY株式相場が上昇した流れを引き継いで買いが先行した。また、国務院(内閣に相当)が15日、中小企業や製造業への支援を強化すると発表するなど、景気下支え策への期待も広がったもよう。相互取引制度を通じて香港から中国本土に投資する「北向き資金」による海外資金の流入なども好感された。
セクター別では、石炭や鉄鋼、石油などが大幅高。文化メディアやガスなども大きく買われた。半面、酒造が安い。不動産サービスやバッテリー素材、観光・ホテルなどもさえない。
A株市場では、自動車部品製造大手のウェイチャイ・パワー(
000338)が8%超高。石炭中国最大手の中国神華能源(
601088)のほか、鉄鋼株の宝山鋼鉄(
600019)やアンガン・スチール(
000898)なども大きく買われた。一方、ITサービス事業者の紫光(
000938)が6%超安。半導体メーカーの紫光国芯微電子(
002049)や養豚業者の牧原食品(
002714)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)なども下げがきつい。
上海B株指数は0.73%高の284.01ポイント、深センB株指数は0.04%高の1192.80ポイント。