15日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続落。終値は前日比0.91%安の23420.76ポイントだった。中国企業指数は0.90%安の8342.91ポイント。メインボードの売買代金は概算で1277億4000万HKドル。
ハンセン指数は買い戻しが先行し、前場はおおむね小高く推移したが、後場に急落。大引けにかけてやや値を戻したものの、終値は今月6日(23349.38ポイント)に次ぐ今年2番目の安値だった。米バイデン政権が輸出や証券投資を禁じるリストに中国企業を追加する方針と伝わり、嫌気する売りが膨らんだ。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表と米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長記者会見を大引け後に控え、結果を見極めたい投資家は積極的な買いを見送ったもよう。セクター別では医療・ヘルスケアや素材、一般消費財が下げ、公共事業が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、薬明生物技術(
02269)が19%超下落。英紙『フィナンシャル・タイムズ』が、バイオテクノロジー関連など20社超の中国企業が米国の禁輸対象リスト「エンティティ−・リスト」に追加されると報じた。医薬品株の中国生物製薬(
01177)と石薬集団(
01093)も大きく売られた。スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)と李寧(
02331)はともに大幅続落。スマートフォン大手の小米集団(
01810)も安い。一方、中国ネット通販のアリババ集団(
09988)やガラス大手の信義ガラス(
00868)が反発した。ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)も大幅高だった。
その他では、信達生物製薬(
01801)の下げがきつい。米政府が制裁措置の強化を検討すると伝わったSMIC(
00981)の下落も目立った。一方、都市ガス大手の中国ガス(
00384)が4営業日ぶりに反発した。