15日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に反発。前場終値は前日比0.07％高の3664.19ポイントだった。深セン成分指数は0.16％安の15112.15ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6854億4800万元だった。

　上海総合指数は安く始まった後、一気にプラス圏に浮上したものの、その後は前日終値を挟んでもみ合った。米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果発表と米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長記者会見を控えて様子見ムードが強いほか、不動産企業を巡る警戒感なども相場の重しとなった。午前に発表された主要経済指標は、11月の鉱工業生産が予想を上回った半面、11月の小売売上高と1−11月の固定資産投資は予想を下回った。セクター別では、電力、建設、造船などが買われた半面、酒造とバッテリー素材が全面安。食品・飲料も売られた。

　上海B株指数は0.30％高の283.00ポイント、深センB株指数は0.35％安の1193.96ポイントだった。

                                 引値    前日比    騰落率 (%)

 上海総合指数                  3664.19      2.66      0.07

 上海B株指数                    283.00      0.84      0.30

 深セン成分指数               15112.15    -24.63     -0.16

 深センB株指数                 1193.96     -4.25     -0.35

 滬深300指数（CSI300指数）     5034.67    -15.03     -0.30

　15日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。前日は3営業日続落し、終値が6日に付けた年初来安値に近い水準だったとあって、買い戻しが先行している。小高く寄り付いた直後に下げに転じる場面があったものの、すぐに切り返した。

　指数は日本時間午前11時9分現在、前日比0.19％高の23681.81ポイントで推移している。個別では、中国ネット通販のアリババ集団（09988）と子会社の阿里健康（00241）が買われている。不動産株の碧桂園服務（06098）と華潤置地（01109）も高い。半面、都市ガス大手の新奥能源（02688）、スポーツ用品の安踏体育用品（02020）と李寧（02331）が売られている。