14日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。終値は前日比1.33%安の23635.95ポイントだった。中国企業指数は1.55%安の8418.61ポイント。メインボードの売買代金は概算で1199億8000万HKドル。
ハンセン指数は終始マイナス圏で軟調に推移してきょうの取引を終えた。新型コロナウイルス変異ウイルス「オミクロン株」への警戒感から前日のNY株式相場が反落した流れを引き継ぎ、幅広い銘柄で売りが膨らんだ。きょうの本土相場が軟調に推移したことも投資家心理を悪化させた。英国で「オミクロン株」感染による初の死者が出たことや、中国本土で初の「オミクロン株」への感染者が確認されたことなどが相場の重荷となった。また、きょうから明日にかけての米連邦公開市場委員会(FOMC)や中国本土での主要経済指標の発表を前に、投資家が積極的な買いを控えたもよう。セクター別では、素材や不動産・建設などが大きく下落した一方、必需消費財や公共事業が上昇した。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産管理会社の碧桂園服務(
06098)が10%超安だったほか、本土系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)や碧桂園(
02007)が大幅安。マカオカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)やガラスメーカーの信義ガラス(
00868)、スマートフォン中国大手の小米集団(
01810)などもさえない。半面、ニット衣料中国最大手の申洲国際集団(
02313)が逆行高。民間ガス会社の新奥能源(
02688)やビール会社中国最大手の華潤ビール(
00291)、公益事業者の長江インフラ(
01038)などもしっかり。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.28%安の5884.82ポイントと反落。SaaSプロバイダーの微盟集団(
02013)や自動車情報プラットフォームの汽車之家(
02518)、オンライン旅行会社世界最大手のトリップ・ドットコム(
09961)が6%超安と下げがきつい。一方、上昇したのは光学部品メーカー中国大手の舜宇光学科技(
02382)やパソコン世界最大手のレノボグループ(
00992)のみだった。