14日の香港市場は上値が重いか。新型コロナウイルス変異ウイルス「オミクロン株」への警戒感からNY株式相場が反落した流れを引き継ぎ、軟調に推移すると予想する。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)を14−15日に控えているほか、中国本土では15日に11月の小売売上高や鉱工業生産など主要経済指標が発表予定であることから、様子見姿勢も強まりそうだ。
新型コロナウイルス関連では、米国の新型コロナウイルス関連死亡者数が80万人に迫ったことや、英国で「オミクロン株」感染による初の死者が出たこと、中国本土で初の「オミクロン株」への感染者が確認されたことなどを受け、新型コロナウイルスによる景気への影響が再び懸念されている。
前日のNY市場で主要3指数はそろって下落。ダウ平均が320.04米ドル安(-0.89%)となったほか、先週末に終値の最高値を更新したS&P500も0.91%安と反落、ハイテク株主体のナスダック総合は1.39%安と、ダウ平均やS&P500を上回る下落となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はさえない。国際金融株のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、大型ネット株のアリババ集団(
09988)とテンセント(
00700)などが香港終値を下回って引けた。