13日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比0.17%安の23954.58ポイントだった。中国企業指数は0.32%安の8551.14ポイント。メインボードの売買代金は概算で1296億9000万HKドル。
ハンセン指数は心理的節目の24000ポイントに乗せて寄り付いた。米インフレ加速への警戒感の後退に加え、8−10日開催の中国共産党の中央経済工作会議が決定した2022年の経済政策指針で「経済の安定成長の確保」が強調されたことから、景気対策に対する期待が買いを支えた。一方、画像認識システムの中国最大手、センスタイム(
00020)は前引け後、米財務省が10日に米国人による証券投資を禁じる措置を発表したことを受け、香港上場を延期すると発表した。米中対立への懸念から後場に入ると指数は下向きに転じ、終盤に24000ポイントを割り込み、結局マイナス圏で引けた。
ハンセン指数構成銘柄では、11月の出荷実績を発表したスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が下げた。本土系不動産株の碧桂園(
02007)と龍湖集団(
00960)、スポーツ用品の李寧(
02331)と安踏体育用品(
02020)も安い。半面、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)と筆頭株主の信義ガラス(
00868)が買われたほか、前週末に安かったネット・IT株の阿里健康(
00241)、美団(
03690)が反発した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.22%安の6022.23ポイントと続落。中国ヘルステック大手の平安健康医療科技(
01833)が7%超高と大幅に反発した。半面、オンライン旅行会社の同程芸龍(
00780)、SaaSプロバイダーの微盟集団(
02013)、データセンター中国大手の万国数拠(
09698)が売られた。