週明け13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前営業日比0.40%高の3681.08ポイントだった。深セン成分指数は0.67%高の15212.49ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2707億1400万元だった。
上海総合指数は終始プラス圏でおおむね堅調に推移した。高く寄り付いた後、前場で心理的節目の3700ポイントを回復したが、後場に上げ幅を縮小。節目を下回ってきょうの取引を終えたが、終値ベースで9月13日以来、約3カ月ぶり高値を付けた。8−10日に経済政策の基本方針を決める中央経済工作会議が開催され、指導部が景気減速に対応しつつ安定成長の維持に務めると明らかにしたことから、政策支援の恩恵を受けそうなセクターを中心に買いが入った。相互取引制度を通じて香港から中国本土に投資する「北向き資金」による海外資金の流入なども好感された。もっとも、画像認識システムの中国最大手、センスタイム(
00020)が香港での上場延期を発表したと伝わり、米中対立の激化への懸念が相場の重荷となったもよう。
セクター別では、ゲームが大幅高。文化メディアや通信サービス、風力発電設備、電力などもしっかり。半面、医療サービスや電池が安い。観光・ホテルや航空・宇宙などもさえない。
A株市場では、送電技術会社の国電南瑞科技(
600406)が7%超高。水力発電会社の中国長江電力(
600900)や音響機器・電子部品メーカーの歌爾(
002241)、建設機械の三一重工(
600031)なども大きく買われた。半面、原薬メーカーの山東新華製薬(
000756)や産業パーク開発業者の華夏幸福基業(
600340)が5%超安とさえない。ITサービス事業者の紫光(
000938)やリチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)なども下げがきつい。
上海B株指数は0.30%高の286.48ポイント、深センB株指数は0.07%高の1202.89ポイント。