10日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反落。終値は前日比1.07%安の23995.72ポイントだった。中国企業指数は0.92%安の8578.33ポイント。メインボードの売買代金は概算で1138億8000万HKドル。
ハンセン指数は前場、マイナス圏の狭いレンジで推移。前日終値は11月25日以来の高値だっただけに、利益を確定する売りが幅広いセクターで先行した。後場に下げ幅を広げ、大引けにかけて心理的節目の24000ポイントを割り込んだ。前日のNY市場でハイテク株主体のナスダック総合が4営業日ぶりに下げた上、きょうの中国本土相場の下落が嫌気された。人権問題を巡る米国と中国の対立も改めて警戒されたもよう。米国政府が画像認識システム大手のセンスタイム(
00020)について、人権侵害への関与を理由に投資禁止対象に加える方針だと伝わった。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネット・プラットフォーム企業のテンセント(
00700)と美団(
03690)、アリババ集団(
09988)が売られ、相場の重荷だった。医薬関連の薬明生物技術(
02269)と阿里健康(
00241)、カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)も大幅安。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)は反落した。半面、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)が続伸。香港公益株の長江インフラ(
01038)、電能実業(
00006)、中電控股(
00002)がそろって買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.11%安の6035.23ポイントと4日ぶりに反落。自動車取引サイトの汽車之家(
02518)と中国ヘルステック大手の平安健康医療科技(
01833)の下げがきつい。一方、ネット小説サイト運営の閲文集団(
00772)が5%超上げた。