10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反落。終値は前日比0.18%安の3666.35ポイントだった。深セン成分指数は0.24%安の15111.56ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2353億8100万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、終始マイナス圏でもみ合った。前日まで3日続伸し、約3カ月ぶり高値で終えた後とあって、利益確定売りが優勢。人民銀が9日に発表した11月の金融統計で、マネーサプライM2や人民元建て貸付残高増加額が市場予想から下振れたことも重しとなった。11月の小売売上高や鉱工業生産など主要経済指標の発表を来週に控え、積極的な買いが入りにくかった。
セクター別では、軍需関連、証券、ガス、石炭が安い。半面、バッテリー素材が全面高となったほか、太陽光発電設備、ゲーム関連が買われた。
A株市場では、前日にストップ高を付けた大手LED用チップメーカーの三安光電(
600703)が反落。証券会社の広発証券(
000776)、東方証券(
600958)、自動車関連のウェイチャイ・パワー(
000338)、宇通客車(
600066)、テクノロジー株の欧菲光集団(
002456)、歌爾(
002241)が下げた。半面、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)、金融機関が債務再編計画を承認した産業パーク開発大手の華夏幸福基業(
600340)がストップ高で終えたほか、車載リチウム電池メーカー国軒高科(
002074)、自動車部品メーカーの浙江世宝(
002703)も大幅逆行高となった。
上海B株指数は0.34%安の285.62ポイント、深センB株指数は0.07%安の1202.04ポイント。