10日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反落。前場終値は前日比0.50%安の24132.85ポイントだった。中国企業指数は0.37%安の8625.90ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で610億7000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まり、マイナス圏の狭いレンジで推移した。前日終値は11月25日以来の高値だっただけに、利益を確定する売りが先行。前日のNY市場でハイテク株主体のナスダック総合が4営業日ぶりに下げた上、きょうの中国本土相場の下落が嫌気された。人権問題を巡る米国と中国の対立も改めて警戒されたもよう。米国政府が画像認識システム大手のセンスタイム(
00020)について、人権侵害への関与を理由に投資禁止対象に加える方針だと伝わった。
個別では、中国ネット通販最大手のアリババ集団(
09988)とオンラインゲーム大手のネットイース(
09999)、医薬関連の薬明生物技術(
02269)、中国生物製薬(
01177)、阿里健康(
00241)が売られた。ガラス大手の信義ガラス(
00868)とカジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)は反落した。半面、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)、不動産管理の碧桂園服務(
06098)、ネット通販大手のJDドットコム(
09618)が続伸している。